金の採掘にまつわる懸念
金鉱山から金を採掘するためには大量のエネルギー消費が必要であり、同時に大量のCO2を排出することとなり、木々を伐採し山を大きく削らなければなりません。更には金鉱石から金を抽出するにあたっては水銀が使用されることもあり、水銀による環境汚染や人体汚染のリスクも否めません。
これほどまでに環境に負荷を掛けて採掘した金鉱石1トンからは、おおよそ10gほどの金しか取ることができません。そして自然界に眠るほとんどの金はすでに掘り起こされており、金は近い将来に枯渇してしまうと言われているとても貴重な地球資源でもあります。金が非常に高い値段で流通していることはこうした背景と密接に関係しています。